西濃通運株式会社

事例紹介
Case Study

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トレーラ貸切輸送の事例

大量輸送にはトレーラ貸切輸送(滋賀県~秋田県の輸送)
C社の輸送品は建築物の土台となる鉄杭。輸送品が容積よりも重量勝ちするために、10t大型車と比べて約2倍の最大積載量を有するトレーラ貸切輸送を提案。大型車よりも輸送総台数を減らし、お客様の輸送トータルコストの削減に結びつけた。

輸送品の特性に合わせた車両

以前から取引があったお客様であるが、鉄杭が100本や多いときで400本といった本数だったため、JR貨物のコンテナで輸送をしていた。今回は、大型案件を受注したというお話があったため、本数を確認したところ、13,500本と大量発注であった。お客様は10t大型車で検討していたが、問題点として、車両の確保があった。それは、今回は鉄杭でも長いタイプのため、工事現場でクレーンによる荷下ろし作業となり、余り利用しない大型平ボディ車38台が必要となった。大型平ボディ車は大型ウィング車と比べ非常に確保が困難であることから、当社のトレーラ平ボディ車ならば、対応可能と提案した。

輸送台数の削減はトータルコストの削減

出荷先が滋賀県で、お届け先が秋田県となる今回の輸送は、平トレーラで算出すると車両台数は17台で輸送することが可能となったが、お客様のご理解のもと安全で確実に輸送することができる19台で輸送することとした。トレーラを使用することにより、1車あたりの貸切運賃は大型車と比べて高くなるが、総輸送台数が半分になったことにより、大幅にコストの縮減ができた。特に重量物の大量輸送には、トレーラの最大積載重量の強みが生かされる。

複数の輸送ルートを実施

台風シーズンとなる8月~10月の輸送時期であることから、延着の可能性も考慮し、輸送方法は2パターンを用意することとした。主として、名古屋港から仙台港への太平洋フェリーを利用し、仙台港から秋田までは現地の業者で陸送による配達。次のパターンとして、台風でフェリーが欠航となった場合に備えて、富山と新潟を拠点としたドッキング輸送を実施した。ドッキング輸送とは、滋賀から富山まで運行し、トレーラを切り離し、新潟から来た車両がトレーラを引き継いで新潟まで運行する。新潟から秋田までは、お客様の日程に合わせて配達する。この2パターンにより運行コストを下げた中で、非常時にも対応できる輸送を確立した。

輸送を終えて気づいたこと

やはり台風シーズンということで、フェリーの欠航があり、非常時用の輸送ルートを使うことになった。工事物件は、輸送品が届かないと全体の工事に遅れを発生させてしまう場合がある。そのため、予備の輸送ルートを確保しておいたことにより、お客様へご迷惑をお掛けすることがなく、輸送することができた。お客様の話では、大型物件を受注した場合、物流コストが問題になっていたが、今では、輸送する車両台数の確保が問題であるとのことである。次回の大型案件受注の際にも、よりよい提案ができるように努める。