西濃通運株式会社

事例紹介
Case Study

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輸送モード変更による改善の事例(愛知県~北海道の輸送)

御用聞きの中から、生み出された輸送モードの変更
A社の商品は、基本的に物流子会社が輸送している。しかし、北海道だけは、フェリーを使用することにより、利用運送事業の許可が必要になるため、別の運送会社に委託していた。そのため、北海道輸送は、委託している輸送の方法が最善だと考えていた。しかし、ふとした会話の中で、輸送モードをフェリー輸送からJR貨物のコンテナ輸送に切り替えることを提案し、実施した。フェリーだけでなく鉄道輸送も実績があるから提案が可能となった。

お客様との会話の中での現状分析

お客様と話をしていたとき、北海道はトレーラとフェリーで輸送していると教えていただいた。当社も同じ輸送をしているため、特に問題がないと考えたが、聞いてみるとトレーラに満載積むほど物量がなく運行していることがわかった。そのため、ある程度物量が揃うまで、発送できないことにより、1週間に1回の出荷となっていた。それにより、オーダーをいただいていても到着したときには、必要がなくなっている商品や、次の発送は1週間先のため、予測して余分に出荷する方法を行っていた。その結果、月間4回トレーラを発送し、1回返品商品としてトレーラが戻っているという状態がわかった。

お客様は何を望んでいるのか

現状が把握できたことで、お客様に確認すると今の輸送が当たり前なので、おかしなところは感じないということであった。そのため、こちらから1週間に1回の発送を週3回の発送にすることにより、オーダーをいただいてから発送到着する期間を短くすることを提案した。それにより、予測をする必要性も減り、結果返品も減る、それを実現可能にする為、JR貨物5トンコンテナ輸送への切り替えを提案、お客様内部で調整を重ねていただき輸送モード変更に至った。その調整過程で、実は返品が多く困っていた、発送待ちの商品を保管している場所の確保にも困っていた等、工場内部での問題点も解決となった。

輸送モードの変更で心がけること

トレーラによるフェリー輸送から、JR貨物5トンコンテナ輸送へ切り替えを実施。ダンボールケース以外にもいろいろな商品があるため、乗務員には、現場でしっかりと指導した。輸送モードの変更というのは、今までと大きく流れが変わるため、問題が起きたときに、変更に協力してくださったお客様の物流担当者の方に大変ご迷惑をおかけしてしまう。そういったご心配をかけないよう、きめ細かいところまで注意して実施をする必要がある。

変更して新しく気づいたこと

輸送モードを変更して、意図しないところで喜ばれることがあった。それは、配達時に荷受人のお客様に喜ばれたことだった。今まで、大きいトレーラが到着して2時間かけて降ろしていたのが、30分で終わるようになった。また、月間1回の返送用に倉庫保管する場所や緊急なオーダーが出たときに、以前より数段早く到着するようになった等。最初は、輸送モードの変更を提案したときは、出荷人様にとって良くなることを強く意識していたが、検討を重ねるうちに、輸送モードの変更は配達先の荷受人様にも影響があるということで、配達時の状態も考えながら、検討していった。結果、輸送モードの変更は、出荷人様以上に、配達先の荷受人様に評価され、北海道以外に東北への輸送もコンテナ輸送に切り替えていただき、15年以上のお付き合いになるお客様となった。